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コラム

理想的な子ども?理想的な親?毒親?

掲載日:2018.02.20

ビジュアル系バンドのドラマー・煉さんが飼っている猫「虎徹(こてつ)」と、
後ろ足に障害があるため逆立ちで前足だけで歩く猫「モモ」と、
補助犬に不合格になった「エミル」のその後を取り上げるというので、
久しぶりにテレビ番組「生き物にサンキュー!!」を見ました。

煉さんは、街中にいたら「ぎょっ」とするようなメイクと容姿ですが、
やんちゃな「虎徹」に手を焼きながらも優しさ満載のその姿とのギャップがハマります。
「モモ」も、空き地で見つけられたときに後ろ脚に障害があることに気づきながら、
智士さんは引き取ってかわいがって育ててくれました。
やんちゃな「虎徹」や前足がマッチョになったけなげな「モモ」にももちろんキュンときますが、
そんな猫たちをかわいがる心優しい飼い主の青年たちに私はもっとキュンキュンしてしまいます。
「こんなふうに動物をかわいがれる人が娘の彼氏だったらいいな~」なんて、思っちゃいます。

「エミル」は、お笑い芸人のトータルテンボスの大村さん家族に
「飼育ボランティア」として10か月限定で飼われていた犬です。
盲導犬や介助犬などの補助犬は、
生後2か月からボランティアの一般家庭で1歳になるまで育てられ、
そこで人との関わり方や社会性を身につけるということです。

前回は、そんな「エミル」が1歳になり、大村さんの家族と別れる場面でした。
幼い女の子は理解できていませんでしたが、小学生の男の子は泣いていました。
本当にかわいがっていたから。。。 
こちらも、思わず「もらい泣き」です。

大村さんは言いました。
「別れるとわかっていて飼うなんて、子どもがかわいそうと思われるかもしれない。
でも、人生には避けられない別れがある。(子どもたちは)そういう経験が踏めた」と。

なんて素晴らしい教育をしている夫婦なんだろうと思いました。
画面からはいつも、仲の良い家族の様子が伝わってきていました。
そしてそこには、子どもへの愛情に裏付けられた親としての思いがあることを、
大村さんの言葉から改めて感じました。

こんな両親に育てられる子どもは幸せです。
どんな子どもたちもすべて、こんなふうに育てられたらいいのに、と願わずにいられません。

(ちなみに、「エミル」は幸か不幸か「補助犬に不合格」となり、
大村家で再び飼われることになりました。
よかったね。 男の子のうれしそうな顔! 
不合格になったのは、みんなにとって「幸」だったよね。)

去年、「理想の猫じゃなかったから」という理由で、20匹以上の猫を
壁にたたきつけたり踏みつけたりして殺していた男が書類送検されました。
それを知った時、「お前のほうが『理想の飼い主』じゃないだろ!」と怒りがわきました。

先日の「生き物にサンキュー!!で、「虎徹」や「モモ」の飼い主である若者の姿や
大村さんの理想的な親の姿、家族の姿を拝見して、
そんなバカ男のことも思い出し、そして最近の相談者さんのことを思いました。

私の場合には特に「母親」に苦しむ「娘」からの相談が多いので、そこから感じることを書きます。
「世の中にはこんなにも身勝手な親が、これほど多くいるのか!」と、怒りを感じることが多くあります。

我が子の本来の姿を認めず、自分の理想を押し付け、
そこから外れる部分はことごとく否定する。
「成績」や「容姿」、「学歴」など、『世間様』に自慢ができる「理想の我が子」でなければならない。
そればかりか、服装、友人、趣味、持ち物、読み物、そして当然「進路」も「職業」も、
子どもの意向は一切無視して『親の理想』を押し付ける。

それは子供に向けて、「あなたはあなたであってはいけない」
「あなたはあなたの人生を歩んではいけない」
と言い続けていることと同じです。

小さなころから否定され続けてきた子どもは、
大人になってたとえ親から離れたとしても「自分で自分を否定し続ける」。
傷ついた心はその叫び声を抑え込まれたまま、「自分の中で自分を傷つける」。
結果として、人間関係をうまく築くことができなかったり、「うつ」になったりする。

この社会で、精神的に何らかの問題を抱えていたり、問題行動と思われる言動をする人たちは、
すべて親からの不適切な養育が原因ではないかと、最近の私は確信に近く思います。
そう思えば、先の「猫殺しの男」も、きっと親から適切な養育はされてこなかったのでしょう。

完璧な親なんていないと思います。
私だって悩んだり失敗したり、いろいろありました。
悩む親はたくさんいます。
悩むということは、「いい親になりたい」「よい子育てをしたい」と思うからだと思います。

自分が悩むこともせず努力もせず、子どもにだけ要求する親はダメです。
「理想的な子どもを強いる親」こそ、「理想的な親」ではありません。
どこまで「子ども」を、「一人の人間」を、傷つければ気が済むんだ!
と怒りがわくことがしばしばあります。

親自身が同じような辛い境遇だったということもよくあります。
たとえそうだとしても、子どもが親の不幸の責任を負わされる理由にはなりません。
そんな大人から、子どもや弱いものが傷つけられる理由は絶対にありません。

先の大村さんは、子どもの成長を願い、その過程で生じる辛い部分も含め受け止めています。
子どもにだけ押し付けません。ともに受け止めようとしています。
その言動は、「世間の目」から来るものではありません。
「理想を押し付ける親」は、「世間の目」を基準に、あるいは自分の勝手気ままさから、
自分は全く努力をせずに、子どもにだけ我慢を強います。

「愛」を育む家族が存在し、その一方で「罪」や「闇」を抱える家族があります。
見えないその「罪」や「闇」にしっかりと光を当てなければ、
そこで人知れず傷ついている子どもたちを救い出さなければ、
大人になっても不幸なまま人生を過ごす人や、
他人を不幸に引きずり込む人は、絶えないのだろうと思います。

人を深く傷つけ、長い間、もしかすると一生、苦しみの中に留める原因は、
「親からの精神的虐待」と「性暴力」だと思います。

そのどちらも、この世から無くなってほしい。
でも、どちらもなかなか無くならない。。。

性暴力を受けた人に対しては、私はほとんど無力です。
ただ一緒に涙すること、抱きしめることしかできません。

親からの言葉による暴力を受けた人に対しては、私にも少しできることがありそうです。
今苦しんでいる大人が少しでも自分の傷を癒し、
その人本来の人生を生きられるように支えること。
それが、これから先の、そして今の子どもたちを、これ以上傷つけないことにもつながると思います。

まず、大人であるあなた自身が幸せになりましょう。
今与えられている幸せに気づくこと、そして、
自分の幸せをしっかりと手にするように努力することが、
あなたの責任だと思います。