一人では心の整理ができない時に

掲載日:2019.01.22


私には珍しく、この先、進む道を迷いました。
方向音痴なので、道に迷うことはしょっちゅうですが、
この年になると気持ちが迷うことはあまりありません。

久しぶりの人生の迷いです。
大げさなことではないけれど、私の人生の「中の小」くらいの大きさの迷い。

どちらの道を選択するか…。
一人で考えていると、同じところをグルグルするばかりです。

そんな時、私は、セルフコーチングをしたり、
その時の気持ちをノートに書いて整理します。
たいていは自分の気持ちが明確になり、スッキリします。

今回も、何度も自分の気持ちに問いかけたり、書いたりしてみました。
でも、やはりグルグルします。

ん~ん、もう、気持ちが悪い!
早くスッキリしたい!

こんな時に、浜田紀代子のようなメンタルコーチがいてくれたらな~。
深いところの私の声を聞いてくれて、私が何を大事にしたいのか、
何に引っかかっているのか、そこにどんな恐れや障害があると感じているのか。。。

そんなところをていねいに聴いて深めていって、
最終的に「私が大事にしていきたいことはこれだ!」と
しっかりとこの手に握らせてくれる。
気持ちがすっきりして納得して、行く道を選択できる。

そんな聴き方をしてくれる人がほしい。
でも今、私はそんな人に出会えていない。
だから、またセルフコーチングをしてみる。
そして、またグルグル、グルグル。

ダメだ! 
一人では、ある程度のところまでしか深められない。
誰か助けて~!

そこで思い出したのが、我が娘のことです。
「門前の小僧、習わぬ経を読む」に期待します。

「夜、落ち着いてからでいいので、私の話を聴いてくれない?」とLINEをしました。

その夜、娘からLINE電話がかかってきました。
「気持ちを整理するために言葉に出してみたいから、ただ聞いていてほしい」と頼みました。

もちろん娘は「聴くプロ」ではないので、深めていく言葉がけなどはしません。
わかっていたこととは言え、それが物足りなく感じながらも、
それでも余計な意見やアドバイスなどを差しはさまずにいてくれるだけで、
私が自分で自分の気持ちを確認していく助けになりました。

最期に、この件に関しての娘の意見を聞きました。
私とは違う視点からの言葉でした。
私はこう見えて「夢見る夢子さん」的なところがあります。
想いが先走って、地に足がつかない時があります。

逆に、我が娘は非常に現実的です。
現実的過ぎて、それに触れると、時々私は悲しくなったりもしました。
でも今回は、その現実的な視点が、私の気付きをもう一歩深めてくれました。

自分とは別な人、違う視点で物事を見ている人と話すことは、
時にストレスでもありますが、時に視界を広げてもくれます。

娘に聞いてくれたお礼を言って、私の話は終了しました。
その後は今度は、慣れない仕事の大変さを娘から聞く羽目にはなりましたが、
久しぶりに親子の対話ができました。
無料でこんなことができるなんて、「LINE電話、ありがとう!」です。

「私の問題は」と言うと、本当は1メートルくらい深いところまで行きたかったけれど、
30センチってところかな?
一人だと10センチくらいしか深まらなかったので、30センチでもありがたいです。

そして、翌日から、この30センチ深まったところから、
自分で気持ちをもっと深めて確認していくことができました。

一人でのセルフコーチングで10センチだけ深まって、そこでグルグルしているより、
誰かにただ聞いてもらうだけで30センチ深まって、
それをきっかけに、「今の自分とこれからの自分」にとって
どのような選択が最適なのかを確認していくことができました。

余計なことを言われずに、ただ黙って今の自分の気持ちを言葉に出せると、
人は自分でそこから深めていける。
自分にとって大事なことに気づいていける。

クライアントさんと共にいて、その人の言葉に耳を傾け、
もっと深い声を聴こうと関わり、一人では届かない「本当の声」にタッチする。

普段はそんなことを仕事としてさせていただいていますが、
今回は自分が誰かを必要として、
(LINE電話で)娘にそばにいてもらって、
自分の言葉を声に出して言った時に、
私に必要なことは起き始めました。

誰かに聞いてもらうということ、
評価判断されずに安心して自分の気持ちを聞いてもらえるということは、
自分にとってより良い判断や選択ができる大きな助けとなることを改めて感じました。

はからずも、昨日セッションがあった新人クライアントさんが言いました。
「これまで一人で何度決めても実行できなかったけれど、
紀代子さんと話して「やる!」と決めたら、ちゃんと実行しています」
「人に話すと、何だかグッと言葉が深まる感じがしますね」

彼女には実現したい夢があります。
それに向けてメンタルコーチングを受けています。
その過程で、過去の痛みが顔を出してきます。
まだ癒されていない心の傷は、そのつどセラピーで癒し手放していきます。

前に進むために障害となる「過去の未解決な問題」はセラピーで手放し、
自分らしい人生の実現のためにはメンタルコーチングで確実に前に進んでいく。

そのお手伝いをするために、
私はこれからもセラピストとしてもメンタルコーチとしても
もっと力をつけていきたいと思います。

今回の私の迷いは、興味のある方面のお誘いを受けて、
それがより多くの人たちのお役に立てる可能性が広がるため、
今の仕事やボランティア活動以外に、更にその事柄を増やすかどうかでした。

でも、私に一番大事なことは、
今ご縁がつながっている一人一人に大切に関わること。

体力も時間も今でいっぱいいっぱいの私は、
魅力的ではあるけれど今回のお誘いはお断りをして、
ご縁のあったクライアントさんたちのためにもっと役立てる自分に集中します。