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コラム

「恨(ハン)を解き、浄土に生きる」人たち

掲載日:2018.05.29

北海道は美味しい季節に突入です。
特に私はこの季節、アスパラが大好きです。
我が家の小さな畑でも食べごろのアスパラが毎朝3本くらい採れて、
朝食に甘くてみずみずしいものをいただく幸せを味わっています。

そんな幸せな日常なのに、
社会的には最近のいろいろな出来事にうんざりしています。
政治も行政も、教育やスポーツの世界も、そしていろいろな世界で、
みっともない大人たちの姿を見せつけられています。

権力を持った人たちが、弱い立場の人たちに対して、虐げたり、
自分たちのウソをつき通すために他者にウソをつかせたり不正を働かせたり・・・。
他人の人生を狂わせたり、深い傷を負わせたり、時に命まで奪って・・・。

権力や社会的地位がある人たちが、こんなに恥知らずな生き方をしている。
まさに「恥」を知らない人たちが堂々としているのを目にすると、
「あなたたちが『穴があったら入りたい』という感覚を持たないなら、
それを見ていられない私の方が穴を掘って身を隠します」と言いたくなります。
まあ、あっさりと、「どうぞ」と言われそうですけれど。

子どもたちに「道徳」や「正義」を強いているのは、
そんな自らが手本にならない人たちばかりのような気がします。

最近は、あの籠池さんが正直者に見えてしまうのですから、
苦笑するしかありません。

そして、醜い大人たちに比べ、子どもや若者が
潔く清々しく美しい生き方を示してくれることが、救いに感じます。

時に、弱い立場や虐げられている人たちが、
胸を打つような美しさを示してくれることがあります。

ナチスの強制収容所にあって「それでも人生にイエスという」と言ったフランクルを出すまでもなく、
私の尊敬する原田正純さんや今年亡くなった石牟礼道子さんが関わった水俣病の人たちや
凄まじい差別の中で隔離生活を余儀なくされたハンセン病患者の方たちの中に、
深い苦しみや悲しみ、憤り、恨みを越えて、様々な「人」「もの」「こと」を許し、
自らが大きな痛みを抱えつつも他者の痛みに胸を痛め、
自らの「生」を深めていく人たちがいました。
今も、います。

それは、災害の被災者であったり、在日の方たちであったり、障がいを抱える人であったり、
本当にさまざまな立場や環境の場に置かれた人たちの中に存在しています。

同じ人間として、そのような人たちがいたこと・いることが、今の私を支えてくれます。

沖縄の彫刻家である金城実さんは
「恨(ハン)を解き、浄土に生きる」と言いました。
大きな絶望に打ちのめされ、のたうち回りながらその試練を越えてきた人にしか言えない、
深く重い言葉であり在り方だと思います。

自分の得のために平気で他人を蹂躙する経済力や社会的地位や権力を持つ人たちよりも、
理不尽に蹂躙されてもなお美しく魂を磨いている人たちのそばに、
ちゃんと一緒にいさせてもらえる人でありたいと願います。

そこまでいけなくても、せめて間違ったことや悪いことをしてしまった時に、
「ごめんなさい」と謝れる勇気と潔さは持っていられる自分でありたいと願います。