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コラム

プチうつ

掲載日:2015.03.14

 3月11日前後はテレビ各局が東日本大震災の関連番組を特集していました。そのうちのいくつかを観ているうちに、私の中の何か細い糸のようなものがプツンと切れたような気がしました。悲しみが胸いっぱいに溢れてきて、涙がこぼれてきました。
 東日本大震災に関して、忘れていたつもりはありませんでした。故郷に帰れない福島の方たちの悲しみや憤りを思い、胸を痛めていました。福島第一原発の汚染水が海に流れ込むことを止められず未だに海を汚染し続けていることに対しても、物言わぬ海の生き物たちに対してとても申し訳なさを感じていました。核のゴミの持って行き場がないこと等々、解決できない問題を未来の人たちにツケをまわしていること・・・、いろいろな現状に胸を痛め憤りを感じていました
 でもいくつかの特集番組を観て、原発事故後更に多くの問題が解決できずに未来に先送りされていることを再認識しました。福島以外の地域の被災した方たちも十分に手が差し伸べられることなく、苦しみはより増している現実があることを改めて知りました。今もこんなに辛い思いをしている人たちが大勢いる・・・。その方たちの悲しみや無念さが伝わってきて、私の中にすでにいっぱいになっていた器から悲しみが溢れだしてしまいました。
 気づけば、私の悲しみの器は、たぶん2月の初めころから少しずつカサが増えてきていたように思います。ISによる日本人二人の殺害事件の頃から、器には悲しみが増してきていました。二人が殺害されたことはもちろんのこと、その後の報復合戦でより多くの命が失われていく現実に、今思えば私の心は深く傷ついていたと思います。個人が直接手を下すことは残虐で、爆撃で遠くから多数の命を奪ったり手足を吹き飛ばすことは残虐な行為ではないのでしょうか?『報復の連鎖』という言葉が使われますが、本当にこういうことを続けていってこの先どうしようとしているのでしょう。私には、こういうことの先に幸せや平和が訪れるとは思えません。もっと違った方法を考えるリーダーはいないのでしょうか?これでは100年前と何も変わらない。変わったのは武器が進化してより多くの命を一度に大量に奪えることになったというだけ。野蛮さが増しただけじゃないの?
 そんなふうに胸を痛めていたところに、川崎の中学1年生の殺害事件が起きました。そんな残虐なことをよくもできたものだと胸を痛めると同時に、残虐なことをしてしまった少年たちに対しても胸が痛みました。残虐なことができるということは、あの少年たちもまた同じようなことをされてきたのだと思います。抵抗するすべもない子どもたちに対して、大人はどのような理不尽なことをしてきたのだろうと思います。そしてそんな少年たちに対して、ネット上で攻撃する人たちの存在。匿名性の上で他人を攻撃する人たち。あなたたちは、抵抗できない中学生を殺めた少年たちと同じことをその少年たちにしているのではないですか?たたくことではなくて、二度とこんなことが起きないように考えたり行動したりするのが大人の役目なのじゃないですか?!
 みんな、どうしてこんなになっちゃったの?人に対しての優しさや思いやりより、批判や攻撃ばかり・・・。多くの人がストレスを抱えているんだね。理不尽なことが野放しにされていたり、一部の人たちの有利のために多くの善良な人たちが搾取されていたり・・・。そんな社会だから、こんな結果が生まれる。経済優先で、震災の被災者への思いやりや未来の世代への責任が希薄な社会・・・。そんな思いがぐるぐる回って、とうとう私はプチうつ状態になりました。何もする気が起きなくて、涙ばかりが流れます。
 そんな頃、キースのレッスンがありました。今でも私は月に2回、焼け石に水のようなものだと思いながらも、完全に忘れないようにと英語のレッスンを受け続けています。その日は何もする気が起きず、レッスンがあることも忘れていました。キャンセルしたいと思いましたが、当日にキャンセルはいけないと思い約束の時間にスカイプを立ち上げました。
 キースに「元気?」といつものように尋ねられて、私は「元気!」とは応えられませんでした。「元気じゃない」「落ち込んでる」という私に、キースは「どうしたの?」と聞いてきます。えー!これを英語で説明するの?!
 そこから一生懸命に説明しました。汗だくです。キースは真剣に聞いてくれました。共感的に聴いてくれつつも時々「その表現ならこう言う方がいいよ」と英文を訂正してくれます。いやはや何とも形容しがたい時間でした。半分は感情的に、そして英語で説明しなければならないので半分は論理的に、そんな脳の使い方でした。
 時に涙が溢れてきて、泣きながら英語で説明をして、それをキースが「うん、うん」と聴いてくれます。そんなふうに1時間を過ごしていたら、終わる頃には私の気持ちはずいぶん落ち着いてきました。最後には「レッスン前には、こんな悲しい気持ちを埋めるために、アイスクリームをたくさん食べてこの胸に詰め込もうと思っていた」という私に、キースは「詰め込むのは良くないけど、アイスを食べるのはいいと思うよ」と笑ってくれました。レッスンの後、私はアイスを買いに行きました。ハーゲンダッツのミニカップで、クッキーチョコと抹茶とキャラメルの3つを一度に食べました。
 キースのおかげで私のプチうつは3日で底を打ちました。まだ悲しい気持ちは残っていますが、少しずつ上がってきています。たとえ英語であっても、聴いてもらうということは気持ちがラクになることを思わぬところで実感しました。そして私は、この社会が少しでも優しくなるように自分にできることをしっかりとやっていこうと気持ちを新たにしました。
 キースはお薦めの英語の先生&カウンセラーです。