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コラム

家族になる … 親に育てられなくても

掲載日:2016.09.06

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わが家に家族が増えました。生後2週間の子猫です。この子がわが家の子になるまでには、あと2つの物語があるのですが、それぞれが重いストーリーなので今回はこの子のことだけにします。

そもそも子猫を我が家に迎えようと思った理由は、去年保健所から引き取った「こじ」のためにと思ったからです。

「こじ」が保健所に持ち込まれた事情はわかりませんが、たぶん生後4~5か月くらいだったと思います。この「こじ」、以前にも書きましたが、布を食べてしまいます。調べてみると「ウールサッキング(異食症)」という病気で、離乳前に母親から引き離された猫に多く、母親にもっと甘えたかったストレスが原因ではないかと言われています。「こじ」は、おっぱいを飲んでいたときの名残といわれる前足での「ふみふみ」もしません。本当に早くからお母さんから引き離されてしまったのかもしれません。しかも虐待されていた兆候もあり、私が腕を上にあげる動作をすると「ギャッ!」と鳴いて飛びよけることが初めのころは続きました。

とにかく可愛がって、安心して暮らせることを感じてもらいました。今は、私がどんな動作をしても「ギャッ!」となることは無くなりました。ウールサッキングも、かなり落ち着いてはきました。それでも完全にしなくなることはなく、お尻からウンコでコーティングされた布を引きずっていることがしばしばです。便として出てくるならいいのですが、布が腸にとどまってしまうと手術が必要になるということです。

ウールサッキングの猫は他の猫と一緒に暮らすと症状が良くなるという情報があり、それなら一緒に仲良く暮らせる猫をもう一匹飼おうと決めました。「こじ」は臆病でおとなしい猫なので、大人の猫だと個性が立ってしまってうまくいかないのではないかと思いました。子猫だったら「こじ」も怖がらずにお互いに慣れるのではないかと思い、保健所に問い合わせました。

ちょうど生後2週間の子猫が2匹持ち込まれたということで、早速メスのほうをもらってきました。片手に乗るような小ささです。それこそまだ離乳前の子猫なので、2時間おきに猫用のミルクを哺乳瓶で飲ませるところからのスタートです。

引き取ってきた当日、娘が「この世にこんなに可愛い生き物がいるなんて!」と抱きながらしげしげと見つめていました。すると、毛にびっしりと白いものが付いているのに気がつきました。何だかいやな予感です。

翌日動物病院に連れていくと「シラミ」だということが判明しました。先生が困っていました。猫用のシラミの薬は生後3カ月からの使用だそうです。また1カ月にもなっていない子猫には薬は強過ぎるということです。先生がいろいろ調べ、最終的に薬を薄めて使うことになりました。生まれてまだ2週間の子に、強い薬を使うことがとても心配でしたが他に方法はなさそうでした。小さな体の毛を刈って薬を塗ってもらいました。シラミの卵がまだふ化する可能性があるので、「こじ」と接触しないように2週間ほど隔離して飼ってくださいと言われました。この子に触れたものは、私たちの洋服を含めちょっと借りた「こじ」のベッドも、全て熱湯消毒しなければなりませんでした。

何よりも、こんなに幼くてまだぬくもりの中で安心して眠って当然のこの時期に、段ボールで作ったスペースで隔離されて暮らさざるを得ないこの子が不憫でなりませんでした。一緒にしたら不謹慎と叱られるかもしれませんが、生まれたばかりの我が子が何らかの事情で保育器に入れられ、何もできずただ見つめるしかない親御さんの気持ちが百分の一くらいはわかるような気がしました。

聞いてみると、野良の母猫は5匹の子を産んだようです。でも3匹だけ連れてどこかへ行ってしまったそうです。つまりうちのチビちゃんともう一匹の子は、発育が悪く野良として生きていけないと親に見限られたようです。うちのチビちゃんは、シラミ以外にも下痢が続いたりしてなかなか大変でした。この子が来てからの2週間に何度動物病院に行ったことか・・・。私の忙しい時期と重なって、本当に大変でした。

わが家に来て2週間がたち、その間にミルクから離乳食、そして今は子猫用のカリカリ(固形のエサ)をふやかしたものを食べるようになりました。ずんずん大きくなってきています。早送りで子育てをしている感じです。やっと生後1か月です。「サチ」と名付けました。

この子がわが家の新しい一員になった喜びは大きくて、「こじ」を始め私も娘も、というより私と娘は「セロトニン大放出」状態です。娘は「ずっと一緒にいたいから、仕事に行きたくな~い」と言っていますが、「エサ代と病院代をしっかり稼いできてね」と毎日送り出しています。

「こじ」も「サチ」も離乳前に母親から引き離されてしまったという同じ境遇なら、なおさら二匹にはこれから幸せになってほしいと思います。早く2匹が寄り添って仲良くする姿を見たいものです。「こじ」は「準備完了」という様子で段ボールで作ったスペースの中の子猫を見つめています。サチ、早く心置きなくみんなに抱っこされようね!