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コラム

里親になる

掲載日:2017.09.19

私の一番下の妹が、里親になりました。
妹は以前から、虐待される子どもたちの存在に胸を痛めていました。
この春大学を卒業した上の子は就職をし、下の子も本州の大学に進学し、
二人の息子たちの手が離れたたタイミングで、
親の愛に恵まれなかった子どもを一人でも引き受けたいと、里親登録をして研修を受けていました。

そんな妹から「里子ちゃんが来ることになった」と、連絡がきました。
この間にも児童相談所から打診が数回ありましたが、
タイミングが合わなかったり事情が変わったりと、うまく話がまとまりませんでした。

そしてやっと、双方のタイミングが合って、数回の面接を経て、
正式に里子ちゃんが妹家族の元に来ることになりました。
来年小学生になる女の子だということです。

先日、妹がその子を連れて遊びに来ました。
ネコが好きというその子は、我が家のやんちゃ娘のサチと遊び、ビビりのこじは姿を消してしまいました。
可愛らしいその子は、6歳というには体も小さく、すべてにおいて3~4歳という感じでした。

詳しいことは私もあえて聞きませんでしたが、どうやらネグレクト(育児放棄)に近い環境で育ったようで、
すべてにおいて発達が遅れているようです。

来てまだ4日しかたっていないのに、妹に甘えています。
6歳で母親から離れても恋しがることもなく、会って間もない妹に甘えるその様子を見ていると、
愛おしさと同時に、これまでの養育環境を思い、かえって不憫に感じました。

一緒にランチに行きましたが、野菜は一切食べません。
偏った食生活だったことがうかがわれます。
パンが好きというその子は、ピザのみみとハンバーグを美味しそうに食べていました。

里親になりたいという妹の気持ちに押し切られるように了承した妹の夫も、
初めての女の子にメロメロの様子です。

妹は里親研修で、今後「赤ちゃん返り」や「試し行動」などが起こる可能性があるということも学んでおり、
それなりの覚悟は持っているようです。
でも、頭で理解していることと現実に起きた時とでは、インパクトが違うでしょう。
想定外のことにも直面するでしょう。

他人の子どもを、まして不適切な育て方をされてきた子どもを、
「優しい気持ち」だけでは、育てていくことは難しいでしょう。
夫婦の危機や家族関係にひびが入る可能性も、無きにしもあらずです。

それでも、妹家族にはそれら困難を乗り越えて、あの子を育てあげてほしいと願います。
苦労も少なくないでしょうが、きっと喜びも大きいと思います。

一人の子どもを幸せにすること。
その一歩を踏み出した妹家族の気持ちをうれしく思い感謝すると同時に、
引き受けたからには強い気持ちと愛情でやり切ってほしいと願います。

そして、その子のように何らかの形で児童相談所につながり、不適切な養育環境から救い出され、
より良い環境で育てられることになる子どもたちがいる一方で、
家族という形の中で誰にも知られず不適切に育てられたり放置されている子どもたちが
きっとたくさんいるのだと思うと、胸が痛みます。

人知れず傷ついている子どもたちが一人でも多く救われることを、心から願っています。
そして、私は私のやり方で、そのような不適切な育てられ方をされる子が
これ以上増えないように行動していこうと改めて思います。