気づいたあと、人は少しずつ変わっていく②
掲載日:2026.03.24
「生きることが苦しい」
そう感じている人にも、いろいろなフェーズがあります。
・よくわからないけれど、いつも漠然とした不安や苦しさを感じている人
・いつも人に気を使い、疲れ果てている人
・人間関係がうまくいかず、辛い思いをしている人
・ささいなことで怒りが爆発し、あとで気まずい思いをする人
・リストカットや過食嘔吐などが止められない人
・買い物や飲酒、薬物など、やめようと思ってもやめられない人
などなど
仕事をしている時だけは苦しさを紛らわせられるので、
過剰に仕事に没頭する人もいますね。
このような「苦しさ」の原因が、「親との関係」にあるのではないか。
まず、そこに気づくことから、苦しさからの解放が始まります。
生きづらさの理由に気づいた時、多くの人はこう思います。
「では、これからどうすればいいんだろう」と。
実際には、何かに気づいたからといって、
人生が急に大きく変わるわけではありません。
人の心の変化は、もっと静かで、ゆっくりとしたものです。
セッションを受けている人の中にも、
「親との関係が自分に影響していたのかもしれない」
と少しずつ気づいていく人が多くいます。
ですが、その気づきの後、すぐに親との関係が変わるわけではありません。
最初に起こる変化は、もっと小さなものです。
それは、自分の気持ちに気づき始めることです。
これまで当たり前だと思っていたことの中に、
「本当は少し苦しかったのかもしれない」
「本当は嫌だったのかもしれない」
そんな自分の感覚に、初めて気づく瞬間が訪れます。
以下のような話をしてくださる人はけっこういます。
毎年お盆とお正月になると、実家に帰るのが当たりまえだと思っていた。
子どもとしてそれは当然のことだと、長い間疑うこともなかった。
けれど話をしていく中で、ふとこんな言葉が出てきます。
「私は本当は、実家に帰るのがとても苦しかった」
母親と同じ空間にいる間、向き合って話をしている時間、
心の中ではずっと辛い気持ちを抱えたまま過ごしていた。
けれどそれを、自分でもあまり意識していなかった。
「帰るのが当たり前だと思っていた。
でも、私はずっと我慢していたんだ…」
そう気づいた時、その方の表情は少しずつ変わっていきます。
初めて「実家に帰らない」という選択をする時、
最初は多くの人に迷いや躊躇があります。
それでも思い切って「帰らない」ことを選んでみます。
すると、「こんなに楽だったんだ」と感じることが多いです。
自分の大切な休暇を、親の元で辛い気持ちで過ごすのではなく、
自分のために使っていいのだと初めて気づく人もいます。
私たちは時々、自分の苦しさに慣れてしまいます。
長い間それが当たり前になっていると、
それが苦しさだということにも気づかなくなってしまうことがあります。
ただ、自分の気持ちを少し大切にしてみる。
これまで当たり前だと思っていたことを、一度立ち止まって考えてみる。
自分の気持ちに気づいた時、人は少しずつ変わり始めます。
生き方を大きく変える必要はありません。
ただ、自分の気持ちに気づくこと。
気づいた自分の気持ちを大事にしてみる。
そのことが、苦しみから抜け出す始まりになります。


