二編の詩

掲載日:2019.12.24


年末は、手帳やカレンダーを一新する時期ですね。
あなたはスケジュール管理に何を使っていますか?
手帳? スマホ? 併用ですか?
カレンダーという人もいるかもしれませんね。

私は手帳とデスクダイアリーとカレンダーです。
毎年11月になると来年の手帳のことを考えてソワソワし始めます。
様式は大体決まっていますが、カバーの色を「来年は何色にしよう?」と
文房具売り場であれこれ手に取るのが楽しみです。

カレンダーは、ほとんど預金が無いのにもらってくることにちょっぴり申し訳なさを感じながらも、
1年分が1枚に載っている大きなカレンダーを某銀行から毎年もらってきます。
その大型カレンダーを机の上に広げ、来年の予定をマーカーで色付けしていくのが
12月の小さな楽しみの一つです。

手帳とデスクダイアリーは予定を項目別で色で記入していくので、
私の机の上のペン立てには20色ほどのペンが出番を待っています。

例えば、お仕事系はブルーですが、そこに私の微妙なこだわりがあります。
同じ青でも、シンプルなブルーから、
ペールブルー、ライトブルー、ブルーブラック、ブルーグリーンなどがペン立てには並んでいて、
お仕事の微妙な違いによって私なりのイメージのブルーを使います。

セッションの予定はお決まりのブルーを使いますが、
そのブルーで一人一人のお名前を記入していく時、その人への思いを込めます。
これは私の儀式のようなものでしょうか。

12月は、新旧の手帳とデスクダイアリーの交代の時期です。
手帳にもデスクダイアリーにも、1年間で色々なものがはさまれています。
それらのうち来年も引き続きはさんでおくものと保存するものと処分するものを整理するのが、
12月のこれまたイベントの一つです。

新しい手帳に引き継がれるものはほとんどありませんが、
その中で何年も引き継がれて裏表紙に挟まれている切り抜きがあります。
それだけは透明な裏表紙に挟んでいるので、年に何度も目に触れます。

それは、2編の詩です。

何年もの間私の心を燈してくれているこの2編の詩を、ここに紹介します。

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あたたかいのは
あなたのいのち
あなたのこころ

冷たい石も
冷たい人も
あなたが
あたたかくするのだ

  杉山平一「反射」より

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神のごとくゆるしたい
ひとが投げるにくしみをむねにあたため
花のようになったらば神のまへにささげたい

  八木重吉「ゆるし」
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なかなかこのようにはできない自分を感じながらも、
少しでもそんなふうになりたいと願っている私です。

今私の心にある希望をここに記して、今年最後のコラムを終えます。

・災害にあった人たちが、少しでも心も体も温かく新年を迎えられますように。
・沖縄の人たちの気持ちが尊重されて、心から安心して暮らせるようになりますように。
・家庭や学校等で傷つけられている子どもたちが、まっとうな大人たちに救われますように。

この1年もありがとうございました。
良い年をお迎えください。