誰にも知られたくないこと
掲載日:2024.09.10
セッションを続けていくと、親との関係についての問題が解消されていきます。
そろそろ継続セッションも終了かなと思う頃に、
次の課題が見えてくることがあります。
それは、親との問題の陰に隠れてそれまで気づかなかったこと。
例えば、夫とのこと、子どもの問題、仕事、他者との関係、自分の生き方、など。
これらの問題は、毒親育ちでなくても一般的にある問題です。
でも、これまでセッションを受けてきたクライアントさんたちは、
様々な意味で感度が高くなっています。
一般の人が普通のカウンセリングを受けるのとは格段に
その深みが違います。
そこから改めてそれらの課題に取り組むと、
まずは親との課題と繋がっていたことに気づきます。
親との課題にある程度決着がついた今の自分は
その問題とどう向き合うかというふうに進んでいきます。
すると、たぶん普通のカウンセリングとは全く違った
深みのある気づきが起こります。
そこから改めて、目の前の課題に取り組むことができます。
そのような課題の他に、時々あることですが、
「一生誰にも言いたくない知られたくないこと」
「紀代子さんにだけは絶対に知られたくないと思っていたこと」
など、ご自分の秘密の暴露が始まる人もいます。
面白いですよね。
自分で言わなければこの先「誰も知ることは無い」ことを、
「特に知られたくない紀代子さんに」話してしまうんです。
「面白い」なんて言ってごめんなさい。
本当は、一人で抱えていて苦しいことなんですよね。
けれど簡単には人に言えないこと。
「誰も知らないけれど、自分は知っている」
感度が良くなると、自分をごまかすことが難しくなっていくんですね。
そのようなことを、ある時勇気を持って「えいや」っと、
あるいはよくわからないけど何かに操縦されるように
なぜか口に出しちゃった。
そんな自分に戸惑いながらセッションが進んでいきます。
時に認めがたく、時に恥ずかしいと感じる自分。
そこを一緒に見つめ直していきます。
≪誰も知らないけれど、深いところで自分を縛っていたこと≫
そこから目をそらさずに向き合っていきます。
どんな自分であっても、しっかりと向き合ってみると、
それまで見えていなかったことが見えてきます。
向き合いたくない自分と向き合う。
それは一人ではなかなか難しいことです。
その難しいことを勇気と覚悟を持ってやっていく。
そのお手伝いを私がします。
そして、その先にあるのは、大きな気づきや解放であることが多いです。
そうやってクライアントさんたちは、普通の人以上に
きめの細かい質の良い人生を歩んでいくことになります。
自分の人生に真摯に向き合った人にだけ与えられるご褒美のような気がします。