ゲシュタルト療法セラピストとしての学び

掲載日:2020.01.21


1月の3連休は、ゲシュタルト療法ファシリテーター集会で東京に行ってきました。
全国各地から、ゲシュタルト療法のセラピストが多数集まり学びを深めました。

ゲシュタルト療法というのは、世界3大心理療法(諸説あります)の一つです。
私の認識では、3大療法とは、バージニア・サティアの家族療法、ミルトン・エリクソンの催眠療法、
そしてフリッツ・パールズのゲシュタルト療法です。

私は、一応家族療法も学んできました。
エリクソンの催眠療法も学びました。
(催眠療法と言っても、催眠術をかけるわけではありません。
私は、エリクソンの愛からの言葉がクライアントさんの回復に役立つと理解しています。)

そしてここ数年はパールズのゲシュタルト療法にハマっているという感じです。
ゲシュタルト療法とはどのようなものかは、説明すると長くなってしまうのでまたの機会に譲りますが、
私が惹かれている理由を簡単に言うと、
「現象学」や「実存主義」などの哲学を持っていること、
「身体が表現していることにアクセスする」ところ、
そして何よりも「常識にとらわれないその人らしい人生を支援する」という
私が長年大切にしてきたことを軸にしていることです。

まあ、そんな難しい話は脇に置いて、今回の大会の目玉は、
ゲシュタルト療法の生みの親であるパールズから直接指導を受けたり共に働いたという
ロバート・レズニック博士のワークショップです。

パールズはドイツに住むユダヤ人で、ナチスの迫害から外国に逃れて生き延びた人です。
強制収容所での生活を描いた「夜と霧」のビクトール・フランクルと同時代の人です。

そんな年代のパールズから直接指導を受けた人たちが多く亡くなっている今、
まだ生きて現役でゲシュタルト療法を行い後進を指導しているのがレズニック博士です。

レズニック博士は、白いお髭のサンタさんのような温和な雰囲気のおじいさんでした。
ニューヨークでタクシーの運転手をしながらコロンビア大学の夜間修士課程に通うところから、
50年にわたり心理療法の道を歩んできた人です。

全く偉ぶらず、それでいて彼の前に出てセラピーを受けた人はいつの間にか
気持ちがほぐれ大事な気づきから変容が生まれる、そんな関係性を作れる人でした。
彼のワークショップの場に身を置くという貴重なチャンスをいただいたことに感謝です。

「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
彼の存在に接し、そんな言葉が頭に浮かびました。
すごいのに、全く偉ぶらず、不必要な自己主張もせず、ただ静かにそこにいてくれる人。

今の私自身とはほど遠いことを感じつつ、そこを目指していきたいと感じさせてくれる人でした。

レズニック博士のワークショップ以外にもいくつかの分科会に参加し、
いろいろと刺激を受けてきました。

懐かしいメンバーとの再会もあり、濃厚な3日間でした。

そして今、私の深いところに残って静かに燃えているのは、
やはりレズニック博士の在り方と温かいまなざしです。

こんな貴重な機会に身を置けたことに大きな感謝の気持ちと共に、
この体験をしっかりとクライアントさんに役立てるように、セラピストとして精進していきます。