真摯に向き合い悩み切ることと、誰かがいてくれること

掲載日:2018.06.26


先日は、アドラー勉強会でした。
3年かけて「嫌われる勇気」を読み終え、
今回から「幸せになる勇気」に入りました。

読書会を前に、もう一度自分で「幸せになる勇気」を読んでみました。
本に記している日付を見ると、
私は2年前の4月からこの本を読むのは5回目になります。

心を新たにこの本と向き合ってみると、目からうろこがボロボロでした。
「私は今まで何を読んでいたんだろう」というくらい、新たに気づくことがありました。
線は引いてあるけれど、うわべの理解でしかなかったことを痛感しました。

「次は『幸せになる勇気』を読みたい」と言ってくれたメンバーがいなければ、
私がこの本を再び手に取る可能性はかなり低かったと思います。
「もうわかった」つもりになって、二度と手に取ることはなかったかもしれません。
彼女たちのおかげで改めてこの本を読むチャンスをもらい、
今回私はたくさんの気づきを得ることができました。

メンバーもそれぞれ、子どもとの関係や看護や保育の現場に当てはめると、
この本を読み進めることが辛い、痛い、読めなかったという声を多く聞きました。
それだけ真剣にこの本と向き合い、自分の人生に活かそうと取り組んでいる証拠ですね。

私自身も、今回はある課題と真剣に向き合い悩んでいたことと重なり、
その問題意識を持って読み、仲間と語り合うことで、
課題に対するヒントをいくつも得ることができました。

そうすると、他の本や観ている番組や誰かの言葉の中にも
ヒントがあることに気づきます。

真摯に悩み切って、その後に良い意味で手放し、心を素直にした時に、
答えがそこここに置いてあることに気づきます。
自分の目の曇りが取り払われるくらい真剣に悩み向き合った時、
その目にはそこに優しく置いてある大事なことが見えるのでしょう。

同時に、「そこに誰かがいてくれること」も大事な気がします。
まずは「自分自身が真剣に取り組むこと」が必須ですが、
そして「誰かと話すこと」があると、そこに広がりが生まれる気がします。

1人で頑張ることが得意な人は、
「あなたの話にしっかりと耳を傾けてくれる人と話す」ことを加えると、
その人と作ったスペースに、気づきが優しく降りてくる気がします。

今回はそんな体験をしました。
このチャンスをくれた読書会のメンバーに感謝です。