身体も気持ちも温かく

掲載日:2019.11.26


寒くなってきましたね。
私の住む町では今朝、最低気温がマイナス7℃でした。

これからますます寒い季節を迎えると思うと、
水害で被災した、特に東北の人たちは、
どのように過ごしておられるのだろうかと案じずにはいられません。

濡れた壁や床をはがしたままで満足に修繕ができていない状況では、
寒さがどれほど身に沁みる日々を送っているのでしょう。

東北の人ばかりではありません。
家が浸水したという状況を思うと、
どれほど気持ちが落ちるかと胸が痛みます。

1階が水浸しになるなんて、
しかもお金や人手が足りなくてその対応作業が滞って進まないなんて、
泥だらけの家を前にしてなすすべがない状況に、
私だったら前向きに生きる気持ちがくじけてしまいそうです。

「ボランティアが足りない」なんて言っている場合ではないと思います。
こういう時こそそのような状況の人たちの窮地を救うために
お金も人も投入するのが国のするべきことなのではないでしょうか。

水害ばかりでなく、台風など今年の災害で家が損壊して修理修繕ができないままの人や
農業や畜産業の廃業を余儀なくされている人たちも多いと聞きます。
どれほど無念なことでしょう。

国の対応を見ていると、何もしないわけにはいかないので一応支援のポーズは取っていますが、
現状には全く寄り添っていない不十分な支援と感じるのは私だけでしょうか。

被災した人たちが前向きに生きることを支えるのが、国の役目なのではないでしょうか?
なぜしっかりと手を差し伸べてくれないのでしょう。

トランプ大統領から数千億どころか兆単位で武器を買ったり、
国民が全然必要としていないトウモロコシを大量にアメリカから買ったりするお金があるなら、
被災した人たちに元の生活ができるような支援が十分にできるのではないでしょうか。

国民がこんなに辛く苦しい目に遭っているのに満足に助けることもせず、
高額な武器を買っていったい何を守るのでしょう?
首相に媚びを売る人たちと大企業しか守る対象と思っていないのでしょうか?

今の日本って、まるで北朝鮮みたいですね。
豊かに安心して暮らしているのは限られた一部の人たちだけで、
かなりの国民が厳しい生活を強いられているのに、軍事力に莫大なお金をかけている。

震災で被災した人たちの中には、いまだ希望がない状況に置かれたままの人たちもいます。
オリンピックや芸能人の結婚やゴシップばかりが大きく話題にされている状況を、
被災したままで置き去りにされている人たちは、どのような気持ちで見ているのでしょう。

何だか暗澹(あんたん)たる気持ちになります。
一番つらい時に助けてくれなくて、どこに国の役目があるのだろうと思います。
「何を差し置いても国民の窮地を救う」それこそが国の役目なのではないですか?

安倍首相の言う「誇り高い国」や「美しい国」って、
辛い思いをしている国民の存在を無視して
権力や財力を持った人たちだけのために動く国を差すのですか?

何もできない自分に忸怩(じくじ)たる思いでいっぱいです。

安倍首相はじめ国を動かす力がある人たちが、ある日突然目覚め、
誠実に生きながらも自力ではどうすることもできない状況にある人たちの辛苦を
我が事のように感じる事態になってくれないものでしょうか。

すべての地域に住む被災されたみなさんが、
少しでも気持ちが前向きになるようなことが起きることを祈るばかりです。

被災した人たちにしっかりと手が差し伸べられて笑顔が戻った時に、
私たち国民全員が幸せを感じられると思います。

誰かが泣いているのに自分だけが幸せを感じていられるなんて、
人間はそんなふうにはできていないと思います。

身体も気持ちも温かくなることが起きますように、心から願います。

もっと言えば、沖縄の人たちが安心して暮らせる日が一日も早く来ますように。
一生懸命に働いても報われない人たちが報われる社会になりますように。
もっといろいろあるけれど、神さまへのお願いは、今日はこのくらいにしておきます。