Mさんの文章

掲載日:2024.01.30


去年の2月頃だったでしょうか。
Mさんが書いてくれた「あなたは今も」という文章を掲載させていただきました。

新しくセッションを受け始めた人たちに向けて書いてほしいという
私からの要望を受けてMさんが書いてくれたものでした。

私は彼女の書くものに心を打たれます。

深い痛みを体験してきた人だからこその独特の感性と言葉に、
しばしば胸を打たれ心を揺さぶられます。

以前からどこにも向けようのない気持ちを
スマホに自分宛てに書いていたというMさんに、
「感性のままに文章を書いてみる」ことを提案しました。

文章や文体の良し悪しを気にせず、
ただ自分の内側から湧き上がってくるものを言葉にしてみてほしいと伝えました。

私の言葉を受けてMさんが最初に書いた文章が「ある冬の日」というタイトルで、
それは確か2021年の終わり頃にこのコラムに掲載させていただいています。

それ以降、Mさんはご自分のペースで文章を作り続けてきました。
そして私だけが見ることのできるサイトに文章をアップしてきました。

Mさんいわく「自分の中でこねくり回してできたものを、そこに置いておきたい」
という思いだけで書いてきたものなので、
「誰かに届けたい」というような積極的な意思から生まれたものではありません。

もともと私以外に読む人を想定して書いていなくて、
(書いた時には私さえ想定していなかったと思います)
誰かに読まれることを前提に書いたものではありません。

ただ、次々とアップされる文章を読むにつけ、
「これは私が読んでいるだけではもったいない」
「もっと多くの人たちに読んでほしい」という思いが強くなってきました。

言葉にできない辛さや痛みを抱えて苦しんでいる人にとって、
Mさんの文章は何らかの癒しになる可能性や
あるいは代弁になるような気がしています。

また、子ども時代に親から受けた辛さや苦しみは
大人になっても生きづらさを抱えさせ苦しめるということを、
もっと多くの人に知ってもらいたいという気持ちが湧きあがります。

少し前からMさんに「私以外の人にも読んでもらいたい」と伝え、
「他の人にも読んでもらえるような場所にアップしない?」と打診してきました。

それでもMさんが「イヤだ」と思うことは強制したくないので、
丁寧に時間をかけて私以外の人の目に触れることについて話をしてきました。
「強制はしたくない」と言いながら、5割くらいは背中を押した気はしますが(笑)。

そして、不特定多数の人の目に留まるサイトに載せることになりました。
ご存知の人も多いと思います。
「note」という誰もが気軽に自分の作品を発表できるプラットフォームです。

Mさんのサイトは、https://note.com/nequra_monologue/ です。

これまでに書いたいくつかの作品がすでにアップされています。
作品によっては読むのがしんどいと感じるものもあるかもしれません。

テレビで「このあと、津波の映像が流れます」と注意のコメントが流れるように、
Mさんの文章を読む際にも自分のメンタルの調子に気づきながら読んでください。
「キツイな」と感じるようなら、読むのをストップしてくださいね。

一度にたくさん読むこともしないほうがいいような気がします。
「大丈夫」と思っても、どこが自分のトリガーになるかわかりません。
人によってはフラッシュバックが起こる可能性があります。

少々脅しているような感じもしますが、
どなたであっても少しずつ(一度に1~2編くらいに)
とどめておいたほうが良いのではないかと思います。

とは言え、Mさんの文章が多くの人に読まれることは、
いくつかの意味で人の心や社会にインパクトを与えるであろうと思っています。

Mさんの文章を読んで、あなたはどんなことを感じるでしょう。
あなたにとってどのようなインパクトがあったでしょうか?
何を思いますか?

読んで感想などがあれば、私宛にください。
私からMさんに伝えます。