Skypeサービスの終了に当たって、感謝

掲載日:2025.05.06


10年以上セッションで利用させていただいたSkypeサービスが終了しました。

今は、ビデオ通話ではZoomがよく利用されていますが、
私は1対1のセッションではやはりSkypeが利用しやすかったです。

NHKの海外の専門家へのインタビューでもSkypeが使われているのをたびたび目にし、
「やっぱりスカイプだよね」と勝手に親近感を抱いたりしていました。

クライアントさんが、海外出張先の「ドイツから」とか、
夫の実家のある「イタリアから」、転勤で「アメリカから」など、
海外にいてもセッションが行えたのもSkypeのおかげです。

セッションでの利用はもちろんのこと、プライベートでもお世話になりました。

私の娘は20代後半で「世界1周の旅に行きたい」と思い立ち、
その前に「英語力を身につけなければ」と、
ワーキングホリデーで1年間カナダに滞在することに決めました。

今でこそ東京の商社で英語を使って仕事をしていますが、
当時の彼女は私より英語ができないレベルでした。

「現地の英語学校に通いながら働きながら英語力を身につける」つもりでしたが、
エージェントに紹介された職場は、
英語がほとんどできない彼女に全く配慮のない職場でした。

毎日無言でひたすらサンドイッチを作り続けるという職場環境に、
誰も知り合いがいない彼女は心が折れそうになりました。

そんな娘を何とか支えられたのは、
Skypeで辛い気持ちを受け止めたり励ますことができたからでした。

もしもSkypeサービスを利用することができなかったら、
娘は一人ぼっちで辛さに耐え切れず帰国したか、
精神的に病んでしまったか、
英語力をつけるという初心を忘れて日本人同士でつるんで
英語を身につけないまま1年を終えたかもしれません。

それでも前半を何とか頑張り続けることができた娘は、
やがて自分で新たな職場を見つけ、
最後の職場は韓国人オーナーがやっている日本食レストランでした。

頑張りが実り、英語力がついた娘はレストランでなじみの客も付き、
バイト料よりチップの方が多いほど稼げるようになりました。

帰国する直前にはオーナーから「就労ビザを出すから、まだ働いてほしい」と言われるほど
お店の売り上げに貢献するようになっていました。

それでも娘は当初の予定通りカナダから1年で帰国し、
世界1周一人旅に出かけて行きました。

世界1周の旅でも、インターネット環境にある時にはスカイプで繋がって
話をすることができました。

親としても「今どこにいるのか」「どのような様子なのか」を知ることは安心でした。

もちろん「明日から中南米を縦断するからしばらく連絡が取れない」
などという時にはとても心配もしましたが、
それでも旅の途中で時々は直接話ができて様子を知ることができたのは
Skypeのおかげです。

そんなふうにして彼女は無事2年半の世界1周の旅を終えることができました。

このように、私は仕事でもプライベートでもSkypeにとてもお世話になりました。

誰が発明したのか、どこの会社が提供してくれていたのかさえ知らずに利用していましたが、
ここで改めてSkypeサービスを提供してくれた関係者の方たちにお礼を伝えたいと思います。

直接お礼の気持ちを伝えることはできませんが、
関係者の方たちに私の感謝の気持ちが何らかの形で届くといいなと思っています。
関係者の方たちに「何か良いことが起きますように」と祈っています。

長い間、ありがとうございました。