自分に自信がない
掲載日:2026.02.10
セッションを進めていくと、クライアントさんたちが変化していくことを感じます。
今のクライアントさんも過去のクライアントさんも、
ほとんどの人に共通していたのは「自分に自信がない」ということでした。
仕事で良い評価を受けても、社会的に高い立場にあっても、
他者から「良い人」と言われていても、
本人は「自分はそうではない」と感じていることが多いです。
「まだ足りない」「もっと頑張らなくてはいけない」
「本当の私はそんな良い評価を受ける人間ではない」など、
人から認められても「自分で自分を認められない」。
だからいつも頑張っている。
頑張っていない自分はダメ。
そして、そんなに頑張っているのに、「なぜかうまくいかない」と感じる。
あるいはいつもどこかで「苦しさ」を感じている。
そのようなスパイラスにはまって抜け出せず、
更に頑張り続けて疲弊していく人たちが多い気がします。
そのような人たちが、セッションが進むにつれて、
少しずつですが「自分を認める」ことができるようになってきます。
この「少しずつ」がポイントです。
今まで硬い鎧をつけて頑張って自分を何とか保っていたのですから、
すぐに「その鎧を脱ぎましょう」と言われても、そう簡単なことではありません。
「鎧を脱がされる」と感じると、恐怖で更に鎧を固く身にまとってしまいます。
ですから「少しずつ」です。
鎧をほんの少し緩めてみて、「大丈夫だ」と感じてもらうことを重ねていきます。
そして不思議なことに、「自分で自分を認められる」ようになると、
あんなに頑張っても「うまくいかなかった」ことや
「苦しかった」ことが、少しずつ楽になってきます。
「少しずつ緩めていくこと」は大事なことです。
ですからセッションは、「さあ、セラピーしましょう!」というよりは、
普通におしゃべりをすることがよくあります。
普通におしゃべりをしながら、
私は「硬い鎧のどこをほどいていけばいいかな」と推察したり
その人が抱えている一番脆弱な部分を丁寧に扱うことによって、
まず無意識に抱えている緊張感を少しずつほぐしていきます。
「たたおしゃべりしていただけなのに、セッションの後でとても気持ちが楽になった」
と、よくクライアントさんが言うのは、
おしゃべりの中にそのような要素が組み込まれているからです。
だからと言って、おしゃべりをすることに緊張しないでくださいね。
クライアントさんたちにとっては、リラックスすることが大事です。
多くのクライアントさんに共通することは、交感神経が過活動していることです。
つまり、いつも緊張して頑張っているということです。
私たち人間は、というか、動物は(生物は)、
交感神経と副交感神経のバランスが大事です。
ようは「頑張る時」と「リラックスする時」を、良いあんばいで持つということです。
ですから、セッションを続けていくと「眠れるようになった」という方も多いです。
それまではいつも「頑張るモード」の交感神経が優位で、
夜になっても脳や体が興奮状態でいることが多かった。
けれど、セッションの中で副交感神経を働かせる体験を重ねていくうちに、
自分でも副交感神経を働かせることができるようになっていきます。
仕事や日常の活動の時には交感神経を優位にし、
夜は副交感神経を優位にしてリラックスする。
クライアントさんの中には、
鍼やマッサージで「体が硬い」と言われる人が多いようです。
それはリラックスしたい時でも、体を緩められないということです。
心も体も常に緊張状態では、心も体も疲れ果ててしまいます。
ですから「頑張っているのにうまくいかない」「苦しい」ことになるのです。
まずは、寝ている時まで頑張っていた交感神経には少し休んでもらい、
ほとんど働かせていなかった副交感神経にもう少し働いてもらう。
そのような練習をしていくことは大事です。
自律神経は基本的に自分でコントロールはできませんが、
それでも意識して呼吸をゆっくりにしてみるとか、
生活を変えていくことで、
交感神経と副交感神経のバランスを整えていくことはできます。
今、オリンピックが開催されていますが、
アスリートたちはベストパフォーマンスのために、
「頑張る(交感神経)こと」と「リラックスする(副交感神経)こと」の両方を
上手にコントロールしていると言えるでしょう。
私たちの日常も同じです。
自律神経(交感神経と副交感神経)を意識して過ごしてみませんか。
楽になることによって、自分を受け入れられるようにもなります。
「自分を肯定できない」&「なんだか苦しい」人生から、
「この自分でOK」という感覚を育て、少しずつ自信を取り戻し、
「らくちんなのにうまくいってる」人生を歩んでいただきたいと思います。


