「母に苦しむ娘」だったクライアントさんの体験談

掲載日:2018.01.09


2018年最初のコラムです。

みなさんはどのような年末年始を過ごされましたか?
私は年末ギリギリに体調を崩し、
28日29日に予約されていたセッションを変更していただくなど、
年の最後にすっきりして新年を迎えたいと思っていたであろうクライアントさんたちに
迷惑をおかけしてしまいました。

新しい年を迎える頃には回復しましたので、ご心配なく。

そして、予約変更をしていただいたクライアントさんをはじめとして、
先週末から今年最初のセッションが始まりました。

特に昨年にご縁ができたクライアントさんたちから、
「これまでとは全く違う、平穏で幸せな新年を迎えることができました」と
うれしい報告をいくつもいただき、私の心も新年から喜びに包まれました。

そのようなクライアントさんのお一人から、体験談をいただきました。
同じような思いをしている方たちの参考になればと、
私から体験談をお願いしていた方たちのうちのお一人です。

ご本人の了解をいただいて、ここに掲載させていただきます。

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私は長年、実の母のことで悩んでおりました。
特に結婚して家を出てからの10年は、家を出たことを責められ、心無い言葉をたくさん浴びせられました。
その度に怒りを覚えながらも罪悪感にかられ、謝ってはまた母の言いなりになるということを繰り返してきました。
母からメールがくる度に何が書いてあるのかとドキドキし、毎週実家に向かう度に機嫌が悪いのではないかとドキドキし、
何気ない会話をする時も地雷を踏まないように言葉を選ぶ。
母の機嫌が良いとホッとし、誤って地雷を踏んでしまった日には震えるほど怖く、
なんて謝れば許してもらえるのだろうと考える日々。
私の心の大半は母の機嫌で左右されていました。

ここ何年も私の頭の中には常に母がいて、母にどう思われるかばかりを気にして過ごしていました。
常々こんな状況から抜け出したい、自分を変えたいと思っていましたが、
本を読んでもネットを見てもこれといった解決策は見つからず、モヤモヤとした日々を重ねていました。
そんな時、いつものように緊張しながら実家にいると、些細なことがきっかけで母の地雷を踏んでしまい、
そこから猛攻撃が始まったのです。
今までも同じような状況は何度も経験してきたはずなのに、
その時はこれまでにないほど心がポッキリと折れてしまい、何も言わず実家を飛び出しました。
これ以上母といたら自分が何をするか分からないと思ったのです。
それから涙が止まらず、動悸が止まらず、どうしたら良いのか分からず、誰か助けて!と心で叫びながらひたすら泣きました。
少し落ち着いてきたとき、とにかく誰かに話しを聞いてもらいたいと思い、藁にもすがる思いで電話をしたのが紀代子さんでした。
紀代子さんは泣きじゃくる私を優しく温かく包み込むように話しを聞いてくれました。
その時、私の話しを聞いてくれる人がいるのだという安心感に心の底から救われたのを覚えています。
同時に直感で紀代子さんにカウンセリングをお願いしたい!と思ったのです。

そこからカウンセリングがスタートし、今半年が過ぎました。
結論から申しますと、母との関係は良好になり、意識も行動も変われた自分がいます。
この半年間は辛いこともありましたが、たくさんの不思議な体験をして、
変わっていく自分に嬉しさを感じることの方が多かったです。

何よりも一番の不思議は、母と距離を置いた途端、母が変わったことです。
この半年間、母が私に罵声を浴びせることは一度もありませんでした。
正直こんなにも変わるとは思っていなかったので、驚きと嬉しさと若干の違和感を感じています。
紀代子さんからは、母と適切な境界線が引けた証拠ですよ、と言われました。
その通りで、以前までの私は、母の不幸は自分のせい、母の課題は自分の課題と思っていましたが、
距離を置いたことで、母は母、自分は自分と考えられるようになりました。
又、母との関係が改善されるにつれ、人間関係にも嬉しい変化が見られました。
自分が変われば周りも変わるということを身を持って体験しています。

紀代子さんとのセッションが始まった時の私の一番の課題は自分と向き合うことでした。
私は自分のことが嫌でたまらなかったので、どんな自分が出てくるのかと、とても怖かったのです。
しかしここを乗り越えなければ!と思い、できるだけ自分に意識を向けて生活することを心がけました。
やはりどす黒い感情と向き合うこともありましたが、何とか受け止めて向き合い続けていると、
少しずつ自分を労わったり、認めたりすることができるようになってきました。
又、今までは母中心の生活だったので、自分がどうしたいか、何をしたいかと問われても
全くといっていいほど分かりませんでした。
しかし、母と距離を置いたことで、小さなことですが、休みの過ごし方などを自分で決められるようになり、
その積み重ねでやりたいこと・やりたくないことも段々と分かるようになってきました。
会いたい人に会って、行きたいところへ行く、自分で決めて行動することの楽しさを実感しています。
それによって心が満たされ、人にも優しくできるというおまけ付きでした。

紀代子さんのセッションを受けて、自分の人生は自分でしか決められない、
自分の幸せは自分でしか見つけられない、ということがよく分かりました。
私は自分の人生は間違っていた、自分は幸せになってはいけないと心のどこかで思っていたので、
自分で決めていい、幸せになっていいんだ!と分かり、
今ではここから10年をどうやって過ごそうかと考えてわくわくしています。

紀代子さんは優しさの中にも厳しさを持って、本気で私と向き合ってくれました。
ここまで続けてこられたのは、変わりたいという強い気持ちと、
紀代子さんだったら絶対変われると信じることが出来たからだと思います。
何回目かのセッションで紀代子さんから、あなたは聡明な人ね、と言っていただいた時、
これまでのどんな褒め言葉よりも嬉しくて、その言葉はこれから先も私の支えとなる一生の宝物になりました。

まだまだ道半ばですが、自分で決めた人生はどんな結末であっても素晴らしい!
こんな風に思わせてくれた紀代子さんに心から感謝しています。

・・・・・・・(以上、原文のまま)・・・・

このようなステキな人とご縁がつながったことに、心から感謝しています。
不必要な苦しみから解放されて本来のご自分の人生を取り戻すお手伝いができたことは、
私自身もとても幸せを感じることでした。
同時に、この先も彼女の新しい人生をさらにサポートしていけることも、
とても楽しみにしています。