年の瀬に思うこと・・・キーワードは「母と娘」

掲載日:2017.12.26


連休を心待ちにしている人には申し訳ない気持ちがしますが、
私は年末年始とゴールデンウイークがあまり好きではありません。
去年も同じようなことを書いた気がしますが、
歯医者さんと動物病院と小児科がお休みになることが不安なのです。

小児科に関しては我が家には現在あまり関係はありませんが、
子どもさんがいる家庭は、心配ではないかなと思います。
子どもって、こういう時に体調を崩したり怪我をしたりするものですから。

我が家の猫たちは今のところ元気すぎて困るくらいなのでそれほど心配ではありませんが、
年末年始に私の歯が痛くなったら困るな~と少々不安を感じていました。
私は日常で、まだ起きてもいないことに不安を先取りして心配することはまずありませんが、
この連休中の歯痛に関しては、唯一私の不安先取り状態になります。

で、不安に思うから現実に起きてしまうのか、
現実に起きることを予知するから不安を感じるのか、
どちらかわかりませんが、歯が痛くなりました。
去年もやっぱりこの時期に歯医者さんに駆け込みました。

応急処置をしてもらい、5日分の薬をもらいましたが、
この連休を乗り切れるのか、まだ不安を抱えています。

そんなトホホな状態の私の今年最後のコラムです。
まだ感じる歯痛を抱えつつ、書いています。

ざっくり振り返ると、今年は2つのことが大きいかな。
一つは、世界1周一人旅から帰ってきた娘との
「同居生活」に慣れていく1年だったな~ということ。
10年間別な生活をしていた二人がそれぞれのライフスタイルをすり合わせていき、
二人の生活の落としどころを探るような1年だった気がします。

結婚する時もずっと別に暮らしてきた二人が一緒に暮らすわけだから、
同じなのかな?と思ってみましたが、
結婚はラブラブなので最初はお互いに遠慮したりするでしょう。
でも、母と娘は遠慮がないので、バトルになります。

まして我が娘は、東南アジアや中南米など、けっこう危険なところも周ってきたので、
帰国して間もないころには、今思えば非常に攻撃的な物言いでした。
それをまともに受けて、私は傷ついたりショックを受けたりしていたなと
今なら最初の頃の衝撃を冷静に思い浮かべることができますが、
それに気づかない頃は、「なんで娘にこんなにひどいことを言われなければならないの」と
ショックだったり悲しかったりと、私のほうがプチパニックだったような気がします。

それでも、「そんな言い方は傷つく」とか「そうされるのは、ストレスになる」と
少しずつ伝えていき、娘も徐々にそれを受け入れていってくれました。

その体験から言えることは、やはり自分の思っていることや感じていることを
相手に伝えることが必要だということです。
「言ってくれなきゃわかんないよ」とよく娘に言われました。
私は「このくらい言わなくてもわかるでしょ」という気持ちでした。

母と娘でも、こんなに違うのですから、まして他人なら、
言わなければ本意は伝わらないことが多いのかもしれませんね。
ここからミスコミュニケーションが始まり、
人間関係のストレスが始まるのかもしれません。

私と娘は、おかげさまで、お互いのライフスタイルを尊重して、
一緒にいることを楽しめるようになりました。
海外の出来事について話し合うことも多くなりました。
娘は、ニュースとはまた違った、自分が体験してきたその国の実態、
例えばイスラエルとパレスチナのことなどを話してくれます。
いつの間にか私が教わることが多くなったな~と感慨深いです。

また、年老いたジジババが孫に目を細めるように、
二匹の猫たちのことを、まさに「猫かわいがり」して萌えています。
他人から見たら「どこがかわいいの?」と思われるような猫たちだと思いますが、
その仕草を「かわいい~!」と共感しあう相手がいることに幸せを感じています。

そんな「母と娘」の生活をしている私が、
今年は母に苦しむ娘の立場の人たちと多くご縁がつながりました。
それが今年の2つ目の大きな出来事でした。

12月に入り、その方たちのほとんどから、お母さんとの関係が格段に良くなり、
自分自身が幸せを感じながら生きられるようになったと報告をいただいています。
本当に、電話やスカイプから聞こえてくる声の質が変わったのがわかります。
穏やかに、あるいは自分に自信がついたような声になっています。

苦しむ必要のないことで苦しんでいる人が、
ほんの少しのきっかけでそこから抜け出せるお手伝いができたこと、
うれしい報告をいくつもいただいたことが、私自身の「今年とてもうれしいこと」でした。

振り返ってみると、私にとって今年は、「母と娘」がキーワードだったようです。
そして、「母と娘」のテーマ以外にも、クライアントさんたちのうれしい変化がたくさんありました。
一人一人がご自分の人生と真摯に向き合う姿勢に、人として心が熱くなりました。

テーマは違っても、みなさんがより良い人生を歩んでいることを、
そしてそれをサポートさせていただいたことを、ここに改めて感謝申し上げます。

そうそう、もう一つ、本を書いたことが挙げられますね。
年内に出来上がりませんでしたが、
たぶん1月中にはアマゾンのキンドルで出版されると思います。
その時には、またお知らせさせていただきます。

みなさんの今年の3大トピックスを挙げるとしたら、どんなことでしょう?
あるいは、あなたは今年、どのように成長されましたか?
いくつになっても成長を続けられる自分でありたいと思っています。

それは、「何かができるようになる」ということばかりでなく、
「何ができなくてもいいと自分に思うことができる」ということもあると思います。
来年は、どんな「自分になる」、あるいは「どんな自分で在る」のでしょう。

よいお年をお迎えください。
悲しむ人、苦しむ人が、日本中、世界中から、減ることを祈って。
悲しんでいる人や苦しんでいる人に寄り添える人が、増えることを祈って。