「自分の人生を生きる」出版後のあれこれ・・・気持ちをいたわる

掲載日:2018.04.03


初の本「自分の人生を生きる」を出版して、間もなく1か月になります。
本を出版したからこそ体験したことをいくつか書いてみたいと思います。

まず感じたことは、私もデジタルに疎いですが、私より若くてもけっこう苦手な人が多いことがわかりました。
「ダウンロードしたいけど、できない」という声がいくつも届いたので、この欄でも説明させてもらいましたが、
私の説明が下手だったためか、それでも四苦八苦する人が続出でした。
少なからぬ人たちに負担をかけてしまったことを、この場をお借りしてお詫びします。
同時に、それでも頑張ってダウンロードして読んでくれた人たちに、お礼を申し上げます。

大半の人が「電子書籍は初めて」だけど、何とかダウンロードして読んでくれましたが、
意外な人が「いつもキンドルを利用しているのでサクサクと読めました」と伝えてくれたり、
「電子書籍は読んだことがないので、紙の本になったら読みます」とあっさりと言われたり・・・。
改めて、いろんな人がいるなと感じました。

FacebookなどのSNSを利用して宣伝をすればいいと言われますが、
それは苦手でストレスになるので、「やりたくないことはしない私」は、
お知らせしたい人にだけせっせとメールでご案内という非効率なことをしました。

でも、そのおかげで、懐かしい人たちと旧交を温めることができて、
何だか「ほっこり」の良い時間をたくさん持つことができました。
「本を書いてよかった」って、思いました。

そのような中で1つだけ、イヤなことも体験しました。
直接連絡したわけでもないのに、本の出版を知った親しくない知人から突然電話がかかってきて、
その人が気に入るような対応を私がしなかったということで、長時間「文句」を言われました。

「そんなことを言われる筋合いじゃないよな~」と心の中で思いながらも、
それを口にすると更に怒りの火に油を注ぐことになりそうだったので、
私には珍しく心にもなく「申し訳ありませんでした」と何度も口にしました。

下手に出ていると、いつまでも同じ文句を繰り返しています。
「これは付き合ってはいられない」と思い、「仕事に出かけるので」と半強制的に電話を切りました。
私は全く悪くないのに文句を延々と言われ、「いや~な気分」がドーンと残りました。
正論を言っても通じる感じではなく、とにかくストレスを私にぶつけたかったんだと思います。

完全に、「その人の問題を八つ当たりされた」のですが、
言い返すことによってその人の仕掛けた土俵に乗ることになります。
完全に拒否すると更に強烈な炎が降りかかることが明白だったので、
「ある程度は付き合ってから、切った」ということです。
後から考えても、その手の人に対しての最善の方法だったと思います。

とは言え、こちらは全く非が無く「もらい事故」のようなものなのに謝らせられたことで、
イヤな気分は十分に残っていました。
考えないようにしようと思っても、理不尽に一方的に非難されたことがよみがえってきます。

そこで、決めました。
「今日一日は、思い出して悔しがってよし!」
だってあんなに理不尽なことを言われたんだもの、悔しいよね。腹立たしいよね。
忘れようとしたってムリだよね。
「思い切り悔しがろう!」

その代わり、あんなヤツのことで私の時間を浪費するなんて更に悔しいから、
「一晩寝たら、きれいサッパリ忘れようぜ!」と自分に言い聞かせ、
その日は思い出すたびに悔しがることを自分に許しました。
寝ても思い出しましたが、それも「今日までは」と自分に許しました。

面白いですね。
「思い出さないでおこう」と無理に気持ちを押さえつけようとしたときには思い出し、
「思い出していいよ」「そう、悔しかったよね」「腹立たしかったよね」と自分で気持ちを受け止めてあげたら、
翌日には見事に思い出さなくなりました。
やっぱり「気持ちは抑え込まず、受け止めてあげる」ことが大事ですね。

転んで怪我をして「痛いよ~!」って泣いている子に、「痛くないでしょ!」と我慢させるより、
「痛かったね」と優しくさすってあげた方が、気が済んで早く元気になるのと一緒ですね。
自分の気持ち・感情を、ちゃんと受け止めていたわってあげたいですね。