ゲシュタルト療法のスーパービジョン合宿

掲載日:2018.10.16


ゲシュタルト療法の日本の第一人者である百武正嗣氏のスーパービジョンを受けられるという
3日間の合宿に参加してきました。

ちなみに、「スーパービジョンって何?」という方のために、私なりの理解と言葉でざっくりと説明すると・・・・・

専門家として更なる熟成を願うカウンセラーやセラピストなど心理系の援助者が、
リアルなテーマでクライアントと向き合う場面を熟練した指導者に見てもらい、
指導や助言などを受けることです。
(「スーパービジョン」の定義ややり方は、職種などによって多少異なると思います。)

今回の参加者は、ゲシュタルト療法を何年も、人によっては10年以上やってきているベテランばかりで、
私は一番経験が浅い参加者でした。
(とは言っても、長年私がやってきたことはかなりゲシュタルト療法に近いということが、
ゲシュタルトに触れてみてわかりました。)

スーパービジョンを受ける希望者は、手を挙げてその場でクライアントを募り、
百武さんや他の参加者が見ている前で、ガチでゲシュタルト療法をします。
そして、その場で百武さんから助言や指導を受けます。

ゲシュタルトのスーパービジョンを受けるのが初めての私は、この日をとても楽しみにしてきました。
でも、何年もやっている先輩たちはガチガチに緊張しています。

それが私には不思議でした。
自分のスキルアップのために、国内で最高の人に自分のやり方を見てもらって助言をしてもらえるなんて、
楽しみで楽しみで、鼻血が出そうなくらいでした。

しかも百武さんは全然怖くなく、先輩たちへの助言を聞いていてもとても的確です。
「私も早くあの鞭で気持ちよく打たれたい!」なんてM状態になっていました。

「スーパービジョンは受けない」という先輩もいて、最終日にやっと私の番がきました。
朝になり、「さあ、いよいよ今日はあなたの番ですね」という段になって、緊張してきました。

1日目、2日目の私は、「14歳の浅田真央ちゃん状態」でした。
「スケートって楽しい♪」「私、ジャンプがこんなにできるのよ!」「みんな、見て!」って感じ。

3日目「いよいよ自分が」となった時の私は、「オリンピック直前の真央ちゃん状態」。
チャレンジする高まりと緊張!!
(って、本当の真央ちゃんの気持ちは知りませんが、勝手に解釈。)

先の2日間で先輩たちが注意されていたところを必要以上に意識してしまいました。
頭での理解だけでまだ自分のものになっていないやりかたでクライアントに関わった結果、、、撃沈!
注意されても助言されても、その時の私の頭の中は大混乱。

いつもの自分のやり方で関わった方が、きっと良い評価を得られたと思います。
でも、「良い評価を得る」ことが目的ではなく「よりスキルを高める」が目的だったので、
チャレンジして失敗(?)して悔いはありませんでした。
(クライアントさんからは「よかった!」と言ってもらえたので、
多少なりともクライアントさんには役立てと思うので、そこは安心しました。)

これも私が一番下っ端だったので、見栄も外聞もなく思い切りチャレンジしてみた結果です。
あとで先輩から、「あなたがあそこであんなふうに(前日の助言を)実際にやって注意されたので、
あの助言をこういうふうに使ってはいけないんだということがよくわかった。
あなたのチャレンジのおかげで理解が深まった」と感謝されました。

まだ十分に理解とまでは行っていませんが、自分がスーパービジョンを受けたという体験は体に残っています。
貴重な体験ができました。
これから時間をかけて、今回の体験を咀嚼(そしゃく)していきます。

最期の一言の時に、百武さんに「今回のことを咀嚼して血肉にして、来年は一回り大きく成長してきますから
楽しみにしていてください」と言ったら、みんなから「ポジティブだな~」と笑われました。

自分が力をつけていくって、楽しくありませんか?
私が力をつければつけるほど、クライアントさんの役に立つんです。

だから、その過程でどんなに厳しいことを言われたとしても、
自分の成長のために言ってもらえる言葉はありがたいです。
自分が目指す先を歩いている大先輩から直接助言をもらえるなんて、超ラッキーなことです。

スーパービジョン、ハマりました。
痛(イタ)気持ちいいこと、好きです。
どこまでも学び、成長し続けたいです。

一人一人が不必要な痛みを解放し、その人らしさを肯定して生きられるようになったら、
この社会は今よりずっと優しさと幸せのエネルギーで満たされるような気がします。

そこに少しでも役立つために、私が援助者として力をつけ、人間的にも成長していくことは必須だと思っています。

終わりがない私の学びと成長。。。。。
楽しみです。