体験談 その後

掲載日:2026.01.13


今回は、私のクライアントさん唯一の実名「ゆかさん」の2回目の登場です。

これは、私がゆかさんに提案しお願いたことです。

 

理由の一つは、ゆかさんが書いてくれているように

「うれしい出来事や想いを話すことも、とても大切なセラピーなのだ」と

いうことをみなさんにわかってほしいと思ったからです。

 

もう一つの理由は、ゆかさんの年齢です。

 

トラウマは年月が経てば解消されるというものではなく、

いくつになっても何十年経っても、対処しなければその人を苦しませます。

 

そして、適切な対処がなされれば、いくつになっても解消することができます。

 

ゆかさんは、母親が亡くなってもなお苦しみ続けた呪縛から解放され、

次の段階(夫との関係)も、夫を傷つけない配慮を十分にしながら、

一緒に考え少しずつ行動に移していきました。

 

その結果が現在のゆかさんです。

 

セッション開始の頃には苦痛に歪んでいた「ゆかさん」の顔は、

今幸せと喜びに満ちています。

この大きな違いをみなさんにお見せしたいくらいです(*^_^*)

 

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紀代子さんの前回のセッションから約2か月がたちました。その日のセッションは、悩みを聴いていただいたり解決したいことを相談したり⋯ではなく、ただただその時の自分の生活や心が充実していることを伝える時間でした。例えて言えば、幼い子どもが嬉しかったことを大好きなお母さんに話したくて話したくて仕方ない⋯という感じです。

 

そんな気持ちを感じとってくれた紀代子さんからの提案「ゆかさん、その幸せな気持ちを文章にしてみんなに伝えてみてはどうかしら?」「すごく苦しんでいたゆかさんがこんなに幸せになっている体験を伝えたら、今苦しい人もきっと励まされると思うのよ。」

 

ちょっぴり『ギクリッ』(笑)⋯でも言葉にして伝えることがけっこう好きな私は、いま、こうしてペンを走らせています。

 

前回のセッションで、私がまず紀代子さんにお話したことは、なかなか子どもたちに伝えられずにいたことを勇気を出して伝えることができた体験です。

 

母親からの束縛に苦しんできた私ですが、もう一つの生きづらさは夫との関係に起因するものでした。その根本に、私にはもちろん、夫本人にもどうすることもできない『アスペルガー症候群』があったということがわかったのはほんの1~2年前のこと⋯そこから、いろいろ葛藤や話し合いを経て、夫とは離婚はしないが、今後はそれぞれ、自分の残りの人生を豊かに生きていこうという、いわゆる『卒婚』を選択し、夫とは別々の住まいで生活することとして現在に至っています。

 

子どもたちにはその過程で常に了承は得てきましたが、「私の想い」をしっかり伝えてこなかった⋯そのことがずっと心に引っかかっている私を紀代子さんが後押ししてくださって、やっと実行できたのです。

 

子どもたちにも話したことですが、別々に暮らすようになって1年近くたとうとしている現在も、自分には後悔は全くなく、さみしさも不便さも感じない、そして、私の話に耳を傾けてくれた子どもたちの言葉や表情から、彼らの想いや本音も知ることができました。

 

この報告を紀代子さんはとても喜んでくださって、私はなんだか饒舌になって話し続けました。50歳の時から走り始めたマラソンへの情熱が止まらないこと、今年の春から関わるようになった引退競走馬のお世話が楽しくて仕方のないこと⋯。

 

子どものころには、年を取ったおばあちゃんと思っていた60歳という年齢。40代、50代と年齢を重ねていく中で、60代のイメージは決して明るいものではなく、体力が衰え、できることが一つ一つ減っていき、子どもや孫たちの成長だけが楽しみの、なんだか他力本願の人生…そう思っていた60歳を1年以上過ぎた今、こんなに毎日が楽しいのは何でだ?

 

そんなことを、次から次へと話しました。

 

人間にとっては、うれしい出来事や想いを話すことも、とても大切なセラピーなのだと実感しました。

 

あらためて、紀代子さんと出会う以前の自分と、納得いくまでセッションを受けた今の自分はどんなところが変わったのだろう?と考えてみました。

 

いちばん大きなことは、自分の生き方や考え方を自分自身が認められるようになったことろかなぁ?例えば、もともと文章を書くのが好きではあったものの、こうして自分自身の体験を書くことに肯定感がもてるようになったのは、紀代子さんのセッションで育ててもらった部分です。以前は他者からどう思われるのかを気にしてしまい、あいまいにして、もみ消して、フタをしてしまっていた自分の思いや考え方を、最近は「『自分は』こう思う(考える)」と、ちゃんと表現できるようになりました。

 

また、自分の『感情』をとても大切にするようになりました。どんな感情も、時にはそれがネガティブだったり、あまり直視したくない感情であっても、「いいか悪いか」ではなく、すべて自分が抱いている感情として、否定しなくなりました。

 

紀代子さんが道しるべになってくださり、今まで自分の中にはなかった考え方や価値観に気づかされながら、最後にはちゃんと自分で決めて一歩一歩行動に移してきたら、いつの間にか以前とは違う自分がいました。

 

今まで生きてきた人生の中で今がいちばん幸せ⋯ここからも、豊かに人生を送っていきたい⋯60歳を過ぎてこんな気持ちになれるとは、想像もしていませんでした。

 

ただ、望まない出来事が起きるのも人生。健康や事故・災害に関することは自己努力で防げるところもあるが、神のみぞ知る部分もあり、困難にさいなまれる時もやってくるかもしれない⋯そんな時も、自分自身を認めながら、感情を大切にしながら、その時にできる精一杯をやっていこうと思っています。