今すべきこと

掲載日:2020.04.14


今回も新型コロナウィルス関連の内容になりますので、
この話題で気持ちが疲れている人は、ご自身の判断で「読まない」という選択もしてくださいね。

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札幌に住む知人から「新型コロナウィルスに感染したかも・・・」とメールが届きました。
先週あたりから倦怠感があり、数日前から激しい咳と喉の痛み、発熱が始まったそうです。
この間、病院は受診拒否、保健所は「様子を見てください」という一点張りだそうです
「自宅で何とかするしかないが、急激に悪化したらと思うと非常に不安」との連絡がありました。

道内の地方都市に住む知人も、1か月近く熱と咳の症状が続き味覚障害もあります。
その間に病院を6回受診し、保健所にも数回相談しましたが、
新型コロナの検査は受けさせてもらえないとのことです。
同居している家族にも咳や発熱症状が出始めています。

隣町に住む私の友人の友人は、肺炎で緊急入院しました。
医師が要請しても、新型コロナの検査は受けさせてもらえなかったそうです。
その方は何とか回復して退院しましたが、数日自宅で療養した後、職場復帰したそうです。

この人は公共交通機関を利用して札幌に通勤しているそうです。
感染者だったら、職場や通勤経路はどうなってしまうのでしょう。

私の身近だけでも、事例がこのようにあります。
いまだに「症状があるのに検査を受けさせてもらえない」状況が続いているんですね。
私が最初から「国が発表する感染者数」を信頼していないことが、改めて確信になりました。
今発表されているのは、「感染者」ではなく「検査を受けられて感染が確認された人の数」です。

日本は初めから検査をすることに消極的で、症状がある人たちを不安のまま放置してきました。
「日本は感染者が少ない」と、国民あるいは世界にアピールしたかったのでしょうか?
オリンピックの延期が決定するまでは、そのスタンスでしたよね。

少なくとも世界は「日本は感染者が少なくて安全だ」とは見ていません。
それどころか「日本は検査を十分に行っていないので、感染者数は現状を示していない」と
他の国々から不審を持たれています。

先週発表された「世界各国の新型コロナウィルスの検査状況」を見ると、
100万人あたりの検査件数はイタリア、ドイツは1万件以上、
韓国が9000件以上、アメリカは5000件以上、日本は365件です。

ビックリしちゃいますよね。
365件って、どこの後進国ですか?

検査をしなければ、当然ながら感染者は特定できません。

しっかりと検査をして感染している人を明確にし、症状が重い人には入院治療をし、
症状が軽い人は自宅や隔離施設で待機してもらい、
これ以上感染が広がらないようにしなければならないことは、
3か月も前から「政府の専門家会議に呼ばれない感染症の専門家」の方たちが
訴え続けてきたことです。

「ホテルや国の施設を借り上げ、無症状や軽症者にはそこに滞在してもらう」ことで
「感染の拡大を防ぐ」「病院が重症者の治療に専念できる環境を整える」ことができる
と「政府に忖度せずに意見を言う感染症専門家」が訴え続けてきたことが、
「医療崩壊の危機」が現実味を帯びてきて、3か月遅れでやっと最近始まりました。

海外に住む日本人たちも「もっと早く対策を進めなければ、日本は危ない!」と訴えています。
世界からも「日本はこんなに危機意識がないのか」と危ぶまれています。
「布マスク2枚配布のコロナ対策」は、世界中から嘲笑されてしまいました。

誰も安倍総理に言ってあげる人はいなかったのでしょうか?

それもこれも、安倍総理が自分と異なる意見をいう人を遠ざけ冷遇し、
自分に耳ざわりの良いことだけを言い、自分に都合の良いように動いてくれる人だけを
身近に置き優遇してきた結果なのでしょうね。

「王様は裸だ!」と言ってもらえず、
日本のみならず世界中で呆れられ笑われていることを
ご本人はいまだに知らないのでしょうか。

安倍総理(や日本国民)が恥をかいているだけならそれでもいいですけれど、
彼が必要な対策を早く打ち出さないために国民が大変な状況に追い込まれていくことを
黙って見ていることはもうできないような気がします。

そんな思いから、私もこうして強い口調で訴えています。

でも、もう手遅れのような気もしています。
これから、様々な職種で感染した人がわかり、
色々な機能に支障が生じるのではないかと、個人的には案じています。
私たちが当たり前のように享受してきた社会のシステムが崩れていくような気がしています。

私の杞憂であればいいのですが……。

日本は今、「検査と隔離」を徹底しなかった結果、水面下で感染が増加して、
医療と社会が崩壊する寸前の危機的な状況にあると思います。

早急に必要なことは、
・検査をして感染者を隔離する。
・安心してお店を閉められるように休業補償をしっかりとして、人が集まる場所を閉める。
・医療従事者を守るためにも、医療用マスクや防護服など必要なものを早急に確保する。
・コロナ以外の患者や医療者に感染させないために、地域にコロナ専門の「発熱外来」を作る。
(病院の敷地や空いている校庭や役所の駐車場にテントを張ってでもいいそうです。)

早急にやらなければいけないことが山ほどあるにもかかわらず、
安倍さんには危機意識が足りないと感じます。
この期に及んでもまだ人の命より経済を優先しようとしてぐずぐずしている。

ここでお金を使わないで、いつどこで誰のためにお金を使うんですか?

全世帯に配る布マスク代が466億円とのこと。
これだけのお金があったら、
コロナの影響で職を失ったり収入が途絶え窮地に陥っている人たちを
どれだけ救うことができるだろう。
これから不足が予想されている人工呼吸器は何百台買えるだろう?

これまでは、安倍総理の仲良しの人たちのために多額の税金が使われてきました。
しかし、それに関する資料の改ざんや廃棄などがなされたことで、
私たちは証明も究明もすることができずにきました。
国会で嘘をつかれても、なすすべもなく憤りのままでいるしかありませんでした。

今こそ必要なところ、必要な人たちに税金を使ってほしいです。
人の命や健康や健全な社会のシステムが壊れてしまったら、
安倍総理が何よりも優先している経済も崩壊してしまいます。

今こそ、辺野古の海を埋め立てるためにお金を使うことや
トランプさんから総額何兆円もする武器を買うことをやめて、
国民のためにお金を使ってほしい。

休業を要請する人たちに補償をして、いっとき集中的に経済活動を止めて、感染拡大を止める。
その方が今のようにだらだらとやっているよりも、
結果的には経済的なダメージは少ないと思います。
対策が遅れるほど、後になって保障すべき社会的コストは膨大になると思います。

って、経済の専門家でもなく算数にも弱い私が言っても説得力はないか。
でも私、計算とかは弱いですけど、今の社会に本当は何が必要かということは、
けっこう外していないと自負しています。

現在は特定の病院に負担が集中していて、
その医療スタッフの方たちの献身によって何とか現状をしのいでいます。
しかし、現場はすでに疲弊しています。
これ以上の負担を医療従事者に強いてはいけないと思います。

また、このままでは、ニューヨークやイタリアなどで強いられている「命の選別」が、
つまり「この人の命は救うが、こちらの人は見捨てるしかない」ということが
日本でも起きないとは限りません。

それは、医療従事者の方たちを苦しめることになるでしょう。
自分が他人の命の選別をしたということは、彼らのトラウマになってしまうかもしれません。

とにかくいろいろなことを急いでしないと大変なことになります。
私のこの心配が杞憂であればいいと心から願います。
心配しすぎで、実はたいしたことにはならなかったとしたら、
後で笑ってくれても非難してくれてもいいです。

でも後悔しないように、今は「一刻も早く、命を最優先に、有効な対策を取って!」と強く訴えます。

そしてもちろん、私たち一人一人がこの危機的状況をもっと自覚して、
今は「人と接触しないようにする」という基本を守ることです。

これらのことが実行できれば、私が恐れている未来は来なくて済むかもしれません。
私たち次第で未来を変えることができるなら、やるしかないでしょう。
しっかりとやった分だけ、私たちの未来に損傷は少なくなるのですから。