臭いと香り

掲載日:2022.09.27


毎年12月が近づくと「大掃除しなくちゃ」と気持ちが焦り、
その割には年末っていろんなことが押し寄せてきて
毎年「今年もちゃんとできなかった」という残念感を抱くことが多いです。

そこで今年は大掃除の(かなり)前倒しとして
もうやってしまうことにしました。

しかも自分でやるのではなく、お掃除のプロにお願いすることにしました。
札幌に住む友人が定期的に利用しているという事業者です。

レンジフードや浴室、キッチンなどの水回りも含め
お掃除のしづらいボイラーの裏や洗濯機の下など徹底的にしてもらいました。

何年か前にダスキンに浴室清掃を依頼した時には20代の若者が二人来たので驚きました。
若者が悪いという訳ではありませんでしたが、
お掃除のプロというよりは「強力な洗剤を使って汚れを落とす人たち」という感じで、
やった後もすすぎが不十分だったり、
洗剤の強烈な刺激臭がずっと残って、「もう頼みたくない」と思いました。

今回来てくれた人たちは「20年以上お掃除を仕事としている」という二人の女性でした。
私より少し年上のパワフルな女性たちが
手際よく隅々までキレイにしていく様子を見るのは気持ちが良かったです。

普段気にかかっているところがきれいになり気分もよく、
「またお願いしよう」という気持ちになりました。

ところが、彼女たちが帰った後で困ったことが起きました。
彼女たちが使った洗剤の匂いが私には不快臭だったのです。

「環境を汚染しない石鹸洗剤を使用している」ということで、
私も「それならなおさらいいな」と思っていました。

ところが私にはその石鹸洗剤の匂いが苦痛でしかありません。
紹介してくれた友人に聞いてみると、彼女は全く気にならないと言います。
でも私には「もあっ」とした不快感なのです。

特にお風呂は私にとって一日の締めくくりでリラックスする大切な場所です。
その大切な場所のお風呂が、一番「もあっ」とした不快臭に満ちています。
しかもその匂いが1週間近く続きました。

私は、鼻がそれほど敏感とは思っていません。
それでもこの臭いは私にとっては不快です。

家はきれいになるけれど、この臭いがしばらく漂うのであれば、
次回お願いする気はくじけます。

面白いことに、プロのお掃除の仕方を見て、
「私もやってみよう」という気持ちが芽生えています。
私の中の「お掃除スイッチ」が入った感じです。

この感じがいつまで続くかはわかりませんが、
今のところ「マメにお掃除しよう」という気持ちでいるので、
もうプロに頼まなくても済むかもしれません。

臭いの不快感を避けるためとプロのお掃除の仕方の気持ちよさを体験して、
私のお掃除スイッチが気持ちよく入りました。

人は「不快を避けて、快を求める」というセオリー通り、
「不快=臭い」を避けて、「快=手際よくキレイになっていく感覚」を求めて、
「気持ちよく頑張ろう!お掃除」というマインドになっている私です。

ということで、一度はプロに頼んでみて良かったです。

そしてもう一つ、臭いにまつわる体験を最近しました。
それは、「臭い」というよりは「香り」と表現したいことです。

前回、「帯状疱疹になり、その後遺症として痛みがまだ続いている」と書きました。

その「帯状疱疹後遺症」、鎮痛剤はこれ以上使いたくないのでやめました。
傷ついた神経を修復するという薬も、顔に湿疹が出るという副作用が出てやめました。

ここからは私自身の回復能力を高めることだと思いました。
「傷ついた神経を修復する」には、やはりしっかりと栄養を送り込むこと。

これまで通りバランスよく野菜果物そしてたんぱく質を意識して取れば、
体全体に良い栄養が行き渡り回復も早まるはずと信じて、
食生活はこれまで以上に意識的に質の良いものを心がけました。

そして、内側からばかりでなく、外側からも修復を応援したい気がしました。
痛みのある右太ももを優しくマッサージしたいと感じました。
そう、「思った」のではなく「感じた」のです。

オーガニックのアロマオイルを購入しました。
ネットで調べて購入したので、その香りが私に合うか少し不安がありましたが、
届いたマッサージオイルは、私の好みの香りでした。

お風呂上りに毎晩、主張しすぎないその心地よい香りのオイルで
優しく太ももをマッサージというより優しくいたわるように触れました。

「痛かったね」
「よく頑張ってくれたね」
「急がなくていいから、少しずつ良くなろうね」
と声をかけながら毎晩優しく触れました。

右腿ばかりだと左腿が寂しく感じるかなと思い、
左太ももにも「元気でいてくれてありがとう」とさすりました。

毎晩心地良い香りに包まれながら太腿たちに優しくタッチを続けました。

すると1週間ほどで痛みが無くなりました。
「帯状疱疹後遺症」から回復しました。

ありがとう、私の身体さん。私の回復能力さん。
そしてステキな香りのオイルさん。

「臭い」や「香り」って、私の心地よさにとっては、とても大事な要素だと感じています。